熱を測ったら38度。寝れば良くなると思ったけど、悪寒がどんどん増してくる――。4月に入社してから半年。そろそろ疲れがたまって体調を崩す人もいるだろう。また、気温が下がり、これから体調管理がさらに難しくなってくる。
もっとも、やらなければいけない仕事があったり、お客様とのアポイントがあったりすると、多少熱があっても、強引に出社したほうがいいのでは?と考える人もいるかもしれない。また、「それぐらいの熱で休むな」と、上司に怒られるという不安もあるだろう。
無理して出社すると、周りにうつすリスク大
「でも、そんな心配は無用。むしろ、無理して出社するほうが迷惑をかける可能性大です」と話すのは、『仕事も人間関係もうまくいく! マナードリル』(総合法令出版)の著者で亜細亜大学非常勤講師の関下昌代さんだ。
「身体に鞭打って出社し、風邪などをこじらせたら、何日も休むことになる。そのほうが上司や同僚に迷惑がかかります」(関下さん)。また、同僚に病気をうつしたら欠員が増え、その部署の仕事がまわらなくなる。そう考えたら、根性で出社しても誰も得をしない。
風邪などを引いた人に無理して来てほしくないのは、顧客から見ても同じ。熱でボーっとした状態では、まともな商談もできないはずだ。相手に風邪をうつしてしまうリスクもある。
「どうしても行かなければいけないアポがあるなら、上司に相談して、場合によっては引き継いでもらいましょう。重要なのは自分で抱え込まないこと。相談が遅れるほど、対応も遅れ、取引先や上司に迷惑をかける確率が高まります」(関下さん)。
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