バスケ男子の「プロリーグ」は野球を超えるか 2年目を迎えた「B.LEAGUE」を分析
統一リーグがスタートした意義は大きい
大河正明:2年目となるシーズンが始まりましたけど、1年目の昨シーズンはあっという間に終わりましたね。正直なところ、これまで経験したことのない世界だから、基準のない1年目を評価するのは難しい。
それまで日本には、プロという位置づけの「bjリーグ」と実業団という位置づけの「NBL」がありました。これら2つが紆余曲折を経てやっと統一されて、B.LEAGUEの発足にこぎ着けた。本当、長い道のりだった。
厳しい言い方になるけど、NBLは観客が1000人も入っていないようなチームもあった。観客の顔を見たら、ほとんどが会社の同僚だったり……。bjリーグにしても、人気クラブの秋田(秋田ノーザンハピネッツ)でも3000人も入らない。琉球(琉球ゴールデンキングス)がいちばん多かったのかな。
そんな2つのリーグが1つになってB.LEAGUEが始まったけど、ふたを開けてみて、実際にどれくらいの人たちが見に来てくれるのか、予想がつかなかった。
島田さんのところのジェッツは、来場者数を伸ばしましたね。
島田慎二:そうですね。NBLの最終年の1試合平均が約3600人でしたけど、昨年はリーグ最多を記録することができて、1試合平均の来場者数も4500人に伸びました。
大河:着実に伸びてますよね。来場者数に関してはこれからもっと増やす必要があるけど、B1(1部リーグ)全体の平均でリーグが1つになる前の来場者数から5割くらい増えたわけだから、一定の評価はできるのかな。