ラスベガス乱射事件、恋人から事情聴取へ 動機は依然として不明

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 10月3日、米国史上最悪の59人が犠牲となったラスベガス銃乱射事件では、自殺した容疑者の動機解明に向けて、米国に戻った恋人から参考人として事情を聞く方針だ。写真はラスベガスの事件現場の近くにできたメモリアルに花を捧げる女性(2017年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ラスベガス 3日 ロイター] - 米国史上最悪の58人が犠牲となったラスベガス銃乱射事件では、自殺した容疑者の動機解明に向けて、同容疑者の恋人から参考人として事情を聞く方針だ。捜査当局が3日、明らかにした。

カジノホテル32階の部屋から1日夜、野外音楽フェスティバルの会場に向けて銃を乱射した後に自殺したスティーブン・パドック容疑者(64)の犯行動機については、いまだ明らかになっていない。

パドック容疑者と同居していた恋人のマリルー・ダンレーさんは、連邦捜査局(FBI)の要請を受け、3日滞在先のフィリピンから米国に到着した。

「われわれは彼女と話している」と郡保安官は語り、事件の容疑者はポドック容疑者以外にいないと繰り返した。

オーストラリア国籍で、フィリピン生まれとされるダンレーさんは、ラスベガスから約145キロ北東のネバダ州メスキートで、退職者コミュニティーにある容疑者の自宅に同居していた。

捜査当局は、パドック容疑者がフィリピンの口座に送金した10万ドル(約1120万円)がダンレーさん宛だった可能性があるとみて関心を寄せている、と国土安全保障省の関係筋がロイターに語った。

「病んだ、頭のおかしい男だ」

捜査当局は、ダンレーさんがパドック容疑者から米国を離れるよう促されていなかったかなどについて事情を聞く方針。ダンレーさんはソーシャルメディアのページで、自身を「カジノのプロフェッショナル」で、母親であり祖母でもあると自己紹介している。

郡保安官によると、パドック容疑者はホテルの部屋から9分間銃を乱射した後、自殺した。ホテルの部屋の内外には監視カメラが仕掛けられており、警官の接近を素早く把握しようと試みていたとみられる。ホテルの部屋や同容疑者の自宅から、計47丁の銃が押収された。

今回の事件で500人以上が負傷しており、近隣の病院に運び込まれた少なくとも20人が危険な状態だと医療関係者は語る。警察当局は3日、当初59人としていた犠牲者数を58人に修正した。

トランプ米大統領は3日、パドック容疑者について、「病んだ、頭のおかしい男だ」と記者団に語った。

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