豊田真由子議員の「謝罪会見」は問題だらけだ 「謝り方」でバレる!デキない人の6大欠点

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それでは、謝った途端、二流がバレる人々の特徴とはいったいどのようなものだろうか。豊田議員の会見をもとに早速紹介していこう。

「二流の謝罪」の1つ目のポイントは、謝るまでのタイミングを完全に逸していることである。

一流の人ほど「すぐ」「ごまかさずに」謝る

【1】謝るまでに時間がかかる

謝罪で誠意を伝えるには、すぐに謝ることが大切だ。たとえば最近の出来事だが、パン屋でパンを購入したとき、店員の屈強なお兄さんが、せっかく手袋をはめていて衛生面への配慮が行き届いているかと思いきや、床にある5円玉を拾った手で私が買ったパンを触るという、けしからん事件が発生した。

「清潔第一」をモットーにしている私が「ひょっとして、それは汚いのではないですか」と抗議したところ、その店員さんに、むっとされてしまった。

しかしその数カ月後、ふたたび訪れると、「あの時はすみませんでした」と言われたのだが、せっかくの謝罪も3カ月遅れてされると、こちらはすっかり忘れているだけに、いやな思い出がよみがえるだけで終わるのだ。

一流の人は、問題が大きくなり、人間関係が破壊される前にしっかりと謝る。これに対し、二流の人は「いつになったら謝るのか」などとさんざん責められたのち、最後忘れた頃の3カ月後に突然謝るのだから、そんなタイミングで誠意が伝わるわけがないのである。

【2】核心のポイントはそらす

「二流の謝罪」の特徴は、問題になっている核心に関しては謝罪をしないということである。

今回の豊田議員の謝罪に関してだが、暴行を働いたかどうかに関しては、「捜査にかかわるから言えない」「顔が腫れ上がるほど殴ったことはない」などと、核心のポイントを徹底してぼやかしていた。

二流の謝罪者に限って、「部分否定で全体の印象を操作しよう」とするものだが、「顔が腫れるほど殴っていない」というのは、まったくもって、「殴ったかどうか」という核心のポイントへの回答にはなっていない。

「警察による事実関係の緻密な操作が必要」だから答えられないということだが、殴ったかどうかは別に、警察の捜査がなくても答えられるのではないだろうか。

「私は非力であり、格闘技スポーツを習っていたわけでもなくケンカしたこともない。大ケガさせたというのは違う」という発言が、「暴力を振るったのか」という問いへの答えをそらしていたことは、明らかではないか。

加えて、問題の核心に関しては「それは司法の場で争うこと」と回答を避けるのも、典型的な二流の謝罪方法といえるだろう。

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