住みたい駅は「超意外」、JR東の駅ランキング 「一生に一度は訪れたい駅」にはあの秘境駅も

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そして、注目すべきはこの「住みたい駅」だ。

■住みたい駅
1 大宮(埼玉県)   234
2 柏(千葉県)    184
3 武蔵小杉(神奈川県)27
4 蘇我(千葉県)   25
5 恵比寿(東京都)  21

 

「住みたい駅」ランキングで1位に輝いた大宮駅(筆者撮影)

JR東日本のランキングというよりは東武野田線(アーバンパークライン)のランキングじゃないかと見紛う結果。1位・2位の大宮と柏が3位の武蔵小杉に圧倒的大差をつけている。

大宮駅は確かにエキナカも駅ビルも充実しているし、東京方面にも新宿方面にも出やすいから便利なのは間違いない。が、「住みたい駅」トップになるほどかと言われると……? 2位の柏は東の渋谷。都会的な雰囲気と地方ののんびりムードの両方をいいとこどりできるという意味では、まあわからなくもない。

「住みたい駅」ランキングの2位となった柏駅前。そごうは2016年9月末に閉店した(筆者撮影)

そんな上位に大差をつけられた3位の武蔵小杉や5位の恵比寿は、不動産情報サイトなどのランキングでも上位に食い込む人気タウン。異論を挟む余地はない。4位の蘇我駅も、都心から千葉市より遠いという点を考慮しても、京葉線の通勤快速が途中新木場しか停まらずに東京まで一直線というあたり、通勤の利便性と家賃などの安さというバランスを考えれば納得である。

すべての駅にドラマがある

というわけで、いかがでしょうか。意外な結果もあれば、納得の結果もあったランキング。全体を通じてみると、大宮駅が2冠を含む3カテゴリーでランクインしているのが印象的だ。鉄道駅のランキングだけあって、“鉄道の町・大宮”は実に強いのである。

もちろん、JR東日本(に限らず全国、全世界)には魅力的な駅がまだまだたくさんある。むしろ、すべての駅に歴史があるし、ドラマがあるものだ。この機会にこれらの駅を訪れる鉄道旅行の計画を立ててみるもよし、逆に普段通勤通学で使っている駅の魅力を探してみるもよし。どちらにしても、きっと駅に対する新しい思い出ができるに違いない……。

鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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