選ぶなら、どっち?「太らない食べ物」選手権 筋トレ社長が教えるダイエット「基本のキ」

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煮魚vs.焼き魚

煮魚も焼き魚もどちらも素材に近いが、どちらがダイエットに適しているだろうか? 結論から先に言えば、焼き魚だ。煮魚を作る際には、みりんや砂糖が使われるが、こういった調味料にもカロリーはしっかりと含まれている。

調味料のカロリーをわかりやすく把握するために、サバ缶を例にとってみてみよう。あるメーカーのサバの水煮(200g)の場合、栄養素は「タンパク質:30.6g、脂質:32.4g、炭水化物:0g、414kcal」である。一方、同じメーカーのサバのみそ煮(200g)は「タンパク質:32.4g、脂質:32.4g、炭水化物:14.6g、480kcal」。

水煮からみそ煮になるだけで、炭水化物にして約15gもの差が生まれるのだ。ピンとこないかもしれないが、炭水化物15gというのはバナナ半分以上の炭水化物量とカロリーに値する。よって、ダイエット中には煮魚よりも焼き魚がおすすめだ。もし居酒屋に行くのであれば、焼き魚や刺し身のような素材に近いものを選ぼう。

サラダチキンはマッチョ御用達のアイテム

サラダvs.サラダチキン

どちらもヘルシーなイメージがある両者。特に野菜は「体によさそう」という理由で多くの人が取っているはずだ。しかし、そのときに生野菜のサラダにドレッシングをドバドバかけている人はいないだろうか。ドレッシングの中には大量の砂糖や油が使われている商品も多くあるので、注意が必要だ。試しに、市販されているドレッシングの栄養成分表示を確かめてみてほしい。

飲食店でサラダを食べる時も注意が必要だ。例えばシーザーサラダ。シーザードレッシング、ベーコン、クルトン、卵、チーズといったトッピングには多量の脂質が含まれる。場合によってはメインディッシュのカロリーを超えてしまうサラダもあるぐらいだ。サラダで大量のカロリーを摂取することになるなんてもったいないと思わないだろうか。

下手にサラダを食べるならサラダチキン(皮なし鶏むね肉)のほうがベター。サラダチキンはご存じ、マッチョ御用達のアイテム。マッチョが好むだけあり、高タンパクで安価。そして、タンパク質は筋肉を保つ役割を果たし、肌や髪爪の原料ともなる、ダイエット中に最も意識して摂取したい栄養素と言っても過言ではない。

あるサラダチキンの栄養素は「タンパク質:29.7g、脂質:1.1g、炭水化物:0.37g」だが、かなりヘルシーであることはすぐにわかってもらえると思う。サラダとサラダチキンを単純に比べるのは少々強引かもしれないが、「健康そうだから」「ヘルシーだから」という理由でドレッシングまみれのサラダを食べている人に気づいてもらえたら幸いだ。

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