「お、◯◯くん。最近なんかおもしろいことあった?」というムチャぶり。「今の若い人って、どんなところで遊んでいるの?」という詮索――。ランチタイムや移動中、上司や先輩社員につかまって雑談をせざるをえないときがある。
もっとも、「それなら……」と重い腰をあげて話し始めたのに、思ったより話が盛り上がらないまま終息。生温かい目でこちらを見る上司を前に「話さなきゃよかった」と戸惑い、そっと心の扉を閉じた経験のある人は多いはずだ。そして、こう思っているだろう、「世代が違うと、こんなにも話しづらいのか」と。
「いや、戸惑っているのは上司世代も一緒ですよ」と言うのは、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーで、『世代論の教科書』の著者(共著)でもある原田曜平さんだ。
上司世代は若者と交流したがっている!
「今の上司世代は団塊ジュニアやバブル世代が多いはず。彼らはさらに上の世代よりずっとフランクだし、新しいもの好きが多い。つまり『若者と交流したがっている』んです。しかし、想像以上に20代の若手社員との間では、考え方のギャップが大きい。だから上司世代は、その落差に戸惑い、思い悩んでいるのです」(原田さん)。
では、そんな世代間ギャップを埋めるために、若手社員はどのような話をするのが正解なのか? 微妙な雰囲気にすることなく円満に雑談をやり過ごす、「対上司の雑談攻略法」を、 上司が戸惑う若者の雑談の特徴をひもときながら探った。
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