北朝鮮金委員長「決定下す前に米の行動注視」

「米国がまず正しい決定を下すべきだ」

 8月15日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(写真中央)は、グアムへのミサイル発射計画について軍から報告を受けた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が報じた。写真は5月、KCNAが公開(2017年 ロイター)

[ソウル/ワシントン 15日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、グアムへのミサイル発射計画について軍から報告を受けた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が15日に報じた。

KCNAによると、金委員長は、何らかの決定を下す前にもう少し米国の行動を注視する姿勢を示した。

同委員長は朝鮮人民軍戦略軍司令部を視察し、長い時間をかけてミサイル発射計画を確認したうえで軍の将校らと協議した。金委員長が公の場に姿を現すのは約2週間ぶり。

金委員長は「米国が北朝鮮の自制心を試し、朝鮮半島やその周辺で極めて危険で向こう見ずな行動を続けた場合、これまで表明した通り、重大な決断を下す」と警告した。

同委員長は「緊張を緩和し、朝鮮半島での危険な軍事衝突を回避するには」米国が正しい決定を下すべきだと主張した。

さらに、決定次第即座に攻撃できる態勢を整えるよう軍に指示したと明らかにした。

「われわれは攻撃から米国を守る」

マティス米国防長官は14日、記者団に対して、「北朝鮮が米国に向け(ミサイルを)発射すれば、直ちに戦争に発展する」と警告。米国は北朝鮮のミサイルの軌道を発射後、すぐに感知することができ、グアムが標的にされている場合、米国は迎撃すると述べた。

「われわれは攻撃から米国を守る」と言明。北朝鮮が米国を攻撃すれば、直ちに戦争に発展すると警告した。

また、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、朝鮮半島における軍事行動は韓国によってのみ決定が可能だと述べ、韓国政府はあらゆる手段で戦争を回避すると表明した。

北朝鮮の主要な同盟国および貿易相手国である中国はこれまで、緊張緩和のため、北朝鮮に対しては兵器プログラムの停止を、韓国と米国に対しては軍事演習の中止を、それぞれ求めてきた。

中国国営紙の環球時報は15日、正面衝突を避けるため、韓国は米国と北朝鮮との間で緊張を和らげる役割を果たすべきだと指摘。論説記事で「(来週始まる)米韓合同軍事演習は北朝鮮を一段と刺激するだろう。北朝鮮はさらに過激な反応を示すとみられる」とした上で、「韓国が朝鮮半島での戦争を本当に望まないならば、この軍事演習を中止するよう努めるべきだ」と主張した。

安倍晋三首相とトランプ米大統領は日本時間15日午前、北朝鮮情勢を巡って電話会談した。外務省幹部によると、安倍首相は会談で、同盟国の安全に対する米国のコミットメントを高く評価した。

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