NYダウ、終値で初の2万2000ドル台を記録 アップルがけん引役に

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 8月2日、米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値で史上初めて節目の2万2000ドルを突破し、6営業日連続で過去最高値を更新した。iPhone(アイフォーン)販売が好調だったアップルがけん引役となり、4.73%高で最高値に達した。写真はニューヨーク証券取引所、2日撮影(2017年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値で史上初めて節目の2万2000ドルを突破し、6営業日連続で過去最高値を更新した。iPhone(アイフォーン)販売が好調だったアップル<AAPL.O>がけん引役となり、4.73%高で最高値に達した。

ただその他の主力ハイテク銘柄が軒並み軟化したため、ナスダック総合とS&P総合500種は横ばい圏にとどまった。マイクロソフト<MSFT.O>は0.4%、フェイスブック<FB.O>は0.3%それぞれ下げた。

投資家の間では、既に年初来で23%上がっているハイテク株全般がさらに上昇するには、企業が自社株買いを減らして生産性向上のための技術投資を増やすことが必須だとの見方が出ている。USバンク・プライベート・クライアント・ウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、マイク・バエル氏は「アップルは消費者向け事業の比率が高く、消費者の動向は申し分ない。しかしわれわれはある程度企業の設備投資が出てくる状況を目にしたい」と話した。

それでもトランプ政権と議会が年内に減税やインフラ投資拡大を実現できるとの期待が市場ですっかり後退したにもかかわらず、ダウは最高値更新を続けている。

ノースウエスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメント・カンパニーのチーフ投資ストラテジスト、ブレント・シュッテ氏は、トランプ氏が政策課題を成し遂げてもそうでなくても、国内総生産(GDP)への効果もしくは悪影響は乏しいと指摘。「トランプ氏が今後行う可能性がある税制改革は、既に改善しつつある米経済への『添え物』にすぎないとの考えは変わっていない」と述べた。

自動車ディーラーのオートネーション<AN.N>は7.2%安。第2・四半期利益が減少した。来年の利益見通しが予想に届かなかった医薬品卸売のカーディナル・ヘルス<CAH.N>も8.2%下げた。

米取引所の合計出来高は約65億株で、直近20営業日平均の61億株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 22016.24 +52.32 +0.24 22004.36 22036.10 21967.46 <.DJI>

前営業日終値 21963.92

ナスダック総合 6362.65 -0.29 0.00 6393.10 6394.21 6313.43 <.IXIC>

前営業日終値 6362.94

S&P総合500種 2477.57 +1.22 +0.05 2480.38 2480.38 2466.48 <.SPX>

前営業日終値 2476.35

ダウ輸送株20種 9174.99 +29.24 +0.32 <.DJT>

ダウ公共株15種 731.93 +3.08 +0.42 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1083.96 -7.17 -0.66 <.SOX>

VIX指数10.28 +0.19 +1.88 <.VIX>

S&P一般消費財 726.31 -1.92 -0.26 <.SPLRCD>

S&P素材 342.83 +0.24 +0.07 <.SPLRCM>

S&P工業 584.31 +2.58 +0.44 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 568.08 -0.41 -0.07 <.SPLRCS>

S&P金融 419.79 +0.25 +0.06 <.SPSY>

S&P不動産 201.12 -0.90 -0.45 <.SPLRCREC

>

S&Pエネルギー 488.33 -1.54 -0.31 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 919.03 -2.04 -0.22 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 160.17 -2.15 -1.33 <.SPLRCL>

S&P情報技術 990.35 +4.79 +0.49 <.SPLRCT>

S&P公益事業 272.63 +1.24 +0.46 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.33億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20075 + 5 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 20060 - 10 大阪比 <0#NIY:>

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