「aiwa」の復活はノスタルジーだけじゃない

松竹梅でいえば「竹」路線でヒットを狙う!

復活第1弾は往年の代表製品だったラジカセ。久々に市場を開拓できるのだろうか(写真:アイワ)

今秋、満を持してあのブランドが復活する。テープレコーダーやラジカセ、ヘッドホンステレオ、ミニコンポなど、低価格のAV機器で人気を博した「aiwa(アイワ)」だ。2002年にソニーに吸収合併されたが、その後2008年に生産を終了した。世の中からアイワの製品が消えて9年が経つ。

復活の担い手となるのはソニーではない。秋田県のEMS(電子機器受託製造サービス)企業・十和田オーディオだ。十和田オーディオは2017年2月にソニーから「アイワ」の商標を取得している。今年4月に設立した新・「アイワ株式会社」で、10月以降、CDラジカセや4K液晶テレビ、ハイレゾ音楽プレーヤーなどのAV機器を発売する予定だ。

他社に先駆けて海外生産を推進

アイワの代名詞といえば、大ヒットを記録したミニコンポ。当時市場を席巻していたケンウッド、パイオニア、ソニーのステレオは平均単価11万円強と高価だったが、アイワが1991年11月に発売したミニコンポ「XG-330」は5万6000円という低価格で市場をひっくり返した。

アイワは安さを武器に一躍AV機器メーカーの勝ち組となり、ピーク時の1990年代後半には売上高3000億円以上を記録した。こうした低価格戦略を可能にした背景には、「通貨の安いところで作り、高いところで売る」(旧アイワの卯木肇元会長)という持論の下、他社に先駆けて海外生産を推進したことがある。

「海外の生産拠点から40フィート(12メートル)コンテナいっぱいにラジカセを詰めて、コンテナ単位で世界各地に出荷していた」とかつてアイワに勤め、現在も新生アイワで取締役を務める中村和臣氏は振り返る。

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