サウジの「腹出し・ミニスカ女性」釈放の波紋 ネットで「ウェストの美しさに賞賛」との声も
[ドバイ 19日 ロイター] - サウジアラビアの女性が「品のない」服装で歩く姿が写真・動画共有アプリ「スナップチャット」に公開され、この女性が一時身柄を拘束されたあと釈放された問題をめぐり、19日、ソーシャルメディアに女性を擁護する投稿が相次いだ。
動画で女性は、ミニスカートに上腹部が露出するTシャツを身に着けた姿でレンガ造りの通りを歩いていた。警察は18日夜、女性が動画の投稿を知らなかったと証言したことから釈放。政府当局は「不起訴処分で釈放し、案件は終了した」との声明を発表した。
サウジでは、女性は体を覆うローブと髪の毛を隠すスカーフの着用が義務付けられているほか、車の運転は禁止され、大半の法的行為に対して男性保護者の同意が必要など、超保守的な政策で知られる。
「国によって社会規範がある」とサウジ政府支持も
ツイッター上では、多くの利用者が先月のトランプ米大統領一家の訪問に言及。メラニア夫人と娘のイバンカさんがベールを付けず、スタイリッシュな服装をしていたとサウジの評論家らが広く賞賛したと指摘した。
ある利用者は「彼女が外国人だったら、ウェストの美しさと魅力的な目が賞賛されたことだろう。ところがサウジ人だったために、逮捕が要求された」と投稿。
別の利用者は、サウジの著名実業家ハッサン・ジャミール氏が米歌手リアーナさんとキスする場面とされる動画に言及し「スカート1つのことで人々が聖人のように振る舞っている一方、(ハッサン氏は賞賛され)サウジの女性は侮辱されている」と投稿した。
これに対し、国によってそれぞれの社会規範があるとして受け入れる投稿もあった。あるつぶやきは「フランスではベールの着用が禁止されている。サウジではつつましい服装が法律で定められている」と述べた。
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