「82歳のライフシフター」が抱える希望と恐怖 3世代の実践者が語る「本音」とは

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80代、40代、20代の「ライフシフター」が本音を語ってくれました(撮影:今井康一)
『ライフ・シフト~100年時代の人生戦略』で提唱された100年人生で、ライフスタイルはどう変わるのか。長寿社会は良いことか、悪いことか――いや、「良くするんだ」というマインドが必要なのだろう。
7月6日の夜、日本最大級のクラウドソーシングサービス「Lancers」を運営するランサーズ株式会社(東京都渋谷区)主催のトークイベント「『LIFE SHIFT』100年時代を考える~あなたの人生も、100年つづく~」が開かれた。フリーランスとして活躍する20代、40代、80代のトップランナーたちが語る「私の100年年表」には“挑戦”“続ける”という言葉が躍る。
登壇者は、1993年生まれのWebディレクター・山田祐太氏、1969年生まれのCGクリエイター・石水修司氏、1935年生まれの翻訳家・島村泰治氏。コーディネーターは、1981年生まれのランサーズ株式会社代表取締役社長・秋好陽介氏。

 

ランサーズ・秋好陽介氏(以下、秋好):『ライフ・シフト』には、3人のモデルが登場します。1945年生まれで「教育・仕事・引退」という3ステージの人生を歩むジャック、1971年生まれでこの3ステージがきしむ世代のジミー、そして1998年生まれでいよいよ寿命が100歳に到達し、マルチステージ化するジェーン。今日はこの3人と同じ年代の方々からお話を伺いましょう。

失敗は「ゲームオーバー」ではない

『ライフ・シフト』は16万部のベストセラーとなっている(書影をクリックするとアマゾンのページにジャンプします)

山田祐太氏(以下、山田):僕は1993年生まれの24歳です。2012年に大学に入りましたが、恥ずかしながら1年生で中退しました。きっかけは、中学生の頃から持っていたインターネットビジネスへの興味と、独学で身に付けていたスキルです。

当時、ネットビジネス界では、中国が話題でした。せっかくスキルがあるし、中国からアパレルの輸入通販をしてみたい。このままずっと大学で勉強しているより、もっと時間を有効活用できるんじゃないか、そう悶々と考えていたのです。

それで、試しに1度、仕入れてみました。とても安くて、届いたものは思ったよりも質が良かった。「よし、やろう!」と決めたのですが、親は大反対です。退学すると言っても、もちろん聞き入れられませんでした。

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