単純な数字だけの燃費競争はもう意味がない

「ミライース」や「CX-3」が打ち出した新潮流

軽乗用車「ミライース」の燃費性能に注目が集まった(写真:筆者提供)

「ミライース」の燃費性能に注目が集まったのはなぜか

今年5月、約6年ぶりのフルモデルチェンジ(全面改良)で新型に切り替わったダイハツ工業の軽乗用車「ミライース」。発表直後に注目が集まったのは、その燃費性能だ。

驚異的な数字をマークしていたからではない。逆に旧型と同じガソリン1リットル当たり35.2キロメートル(35.2km/L、JC08モード)だったからである。近年の国産車は多くの車種でモデルチェンジごとに燃費が良くなっていたから、意外に思えた。

これについてダイハツでは、車体の軽量化やエンジンの効率向上で燃費性能を引き上げつつ、従来弱点とされていた加速性能や走行安定性などの基本性能を高めた結果、旧型と同じになったと説明していた。

さらに背景として日本の社会状況の変化を挙げていた。6年前より景気が好転し、豊かさを求めるユーザーが増えたことに合わせ、品質の高さや走りの良さにもこだわったとのことだった。

ミライース最大のライバルはスズキ「アルト」(写真:筆者提供)

その結果、販売成績はどうなったか。全国軽自動車協会連合会が発表した6月の新車販売台数を見ると、ミライースは軽自動車の車名別ランキングで1位のホンダ「N-BOX」に続く2位に入った。5月に続いて2度目の2位だ。

新車効果はもちろん加味しなければならないものの、ミライースの最大のライバルはスズキ「アルト」で、燃費では37km/Lとミライースを上回るが、6月は5月と同じく8位に沈んでいる。

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