ローソンが米粉を使用したパンを発売

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ローソンが米粉を使用したパンを発売

コンビニ大手のローソンは米粉を主原料に使用したパンを発売する。まずは今月29日に関東地区であんぱん、蒸しパン、シフォンケーキを先行販売し、9月から全国で販売する。
 
 ローソンではこれまでも米粉を2~3割程度使用したパンを販売していたが、主原料としたパンは初めて(※)。米粉は小麦のような香りがなく、独特のもっちりとした食感を得られるが、膨らまない、ぱさつく、時間の経過とともに硬くなってしまうなどの難点があった。
 
 今回、製粉方法の改善で水分量を減少させることが可能となり、米粉だけでもパンが焼けるようになったという。また、米粉は小麦粉と比較してタンパク質、アミノ酸を抱負に含むなど、栄養価も高い。既存顧客はもちろん、健康を気にする女性客、中高年客にアピールしていく考えだ。
 
 商品と物流を統括する森山透専務は、「新しい定番カテゴリーができたと思う。今後はパンだけでなく、デザートなどでも積極的に開発を進め、新規客を取り込みたい」と話す。9月の全国発売後も毎月新商品を投入する予定だ。健康志向の商品開発を進めるローソンにとって、新規開拓の新たな武器となるだろうか。
 
 (※)「米粉パン」は小麦アレルギー対策商品ではない。パンを膨らませるグルテンは小麦由来のもので、打ち粉にも小麦粉を使用しているため。
【田邉 佳介記者】

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