セブン古屋社長激白「24時間営業はやめない」 人手不足にコンビニ王者はどう対応する?

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──本部として加盟店の人手不足にどのようなサポートをしていくのか。

3月に私の直轄であらゆる先進技術をテストする部署を作った。具体的には自動レジや電子タグの実験を行っていく。これらを早期に実用化していきたい。

3〜4年前からは、本部が従業員教育を支援する取り組みも始めている。より充実させて、定着率向上につなげたい。

出店余地はまだある

──業界全体では客数減が続いている。出店余地は残っているのか。

昨年度の1682という出店数は過去最多。どこかで限界は来るだろうが、現在はまだ出店を続けられる。マンションが建ったり、道路ができたりと、街の環境はつねに変わっている。変化に対応しながら出店を続けていきたい。

──国内最後の空白地である沖縄県への進出メドは。

一番の課題は供給体制だ。セブンはほかのコンビニとは違う、と感じてもらうためには商品が大事。今年中はないが、1〜2年以内には出店する。

──鈴木敏文前会長(現HD名誉顧問)が経営の第一線から退いて1年が経つ。

何事もお客様視点で考えるDNAは変えてはいけない。一方で、今までは何でも鈴木さんのジャッジで決まることが多く、了解をもらうのに時間がかかっていた。経営のスピード感は数倍高まったと感じる。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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