「辛口ばかりで疎まれる人」が見落とす盲点 簡単なコツで、周囲や妻の態度が変わる
筆者はこれまで、多くの日本企業の現場で、経営改革、組織改革、人材育成を支援してきました。社員数万人の大企業から、数人で運営するベンチャーまで、実にさまざまな職場を見てきましたが、その中でどうしても気になることがあります。それは、「きつい物言い」で職場の士気やアウトプットの量を下げる、残念な上司、残念な職場があまりに多いということです。
日本企業の職場で多く見られる「きつい物言い」
部下が結果を出せないとき、むしゃくしゃして気分が悪いとき、人はどうしても相手を否定するようなネガティブな言い方をしてしまいがちです。
「ばかやろう」
「ぜんぜんダメだな」
「社会人何年やってるの?」
「人の話聞いてた?」
インパクトのある言葉を使うことで、劇的な改善を促したいのかもしれませんが、言葉がきつすぎます。「若い頃、自分もこのくらいは先輩に言われてきた」という反論が聞こえてきそうですが、だからそれでいいということにはなりません。今の時代に冷静に見てみると、パワハラです。
筆者は海外企業の現場も長く見てきましたが、こうしたケースは日本企業に多く見られます。
きつい言葉を使っても、何もいいことはありません。結果を出せなかった部下や取引先は、怒られなくても、すでに反省していたり、自己嫌悪に陥ったりしています。口では反論や自己弁護をしていたとしても、心の中は別で、本当はがっかりしているのです。
そういうとき、腹を立てて相手をなじっても逆効果です。やる気をそいだり、さらに落ち込ませたり、うるさがられて避けられたり、嫌われたりするだけです。
そんなとき、ぜひ一度試してほしいことがあります。それが「ポジティブフィードバック」です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら