増え続ける膨大なデータをいかに処理するか 企業も活用すべき、医療現場を支える仕組み
企業が抱えるデータは
増え続ける
顧客の購買活動や在庫管理など、これまで人間の「勘」によって属人的に行われてきた作業をより効率的に行おうという機運が高まっている。いわゆるデータ活用もそのひとつだ。近年ではあらゆるデータを収集し、経営に生かそうという「ビッグデータ」の概念も一般に浸透しつつある。
ビッグデータはその名の通り大量のデータを活用するため、それに耐えうるだけのシステムが必要となる。そうした大規模なシステムを構築することができるのは、かつては投資資金が潤沢な一部の大企業に限られていた。だが、クラウドサービスの発達により、自社ですべてのシステムを構築することなく外部のリソースを利用することが可能になった。ビッグデータの「民主化」が進み、誰もがデータを活用して業務を効率化できる土壌が整ったのだ。
ゲノム解析にも活用される
ストレージサービスとは?
データの活用というと、一部の限られた業種に限った話に聞こえるかもしれない。だが今やあらゆる企業でデータの収集は行われており、経営戦略やマーケティングなどさまざまな領域で活用が試みられている。例えば、医療現場もその代表例のひとつだ。
オランダのロッテルダム市に位置する大学病院のErasmus MCは、国内最大規模の医療機関であり市内で無数の関連医療機関を運営している。彼らが現在、注力しているのが患者のゲノム解析。血液試料を分析してDNAをグラフ化することにより、治療や予防に役立てようという試みだ。
しかしゲノム解析を進めるには、解決しなければならない障害があった。分析結果を画像データとして処理するには、大量のデータを保存するストレージが必要になる。患者一人あたりのデータ量は約1.5TB、2000人の患者であれば3PTB分になる計算だ。
また個人データを扱うためには、当然セキュリティの信頼性が必須条件になる。アップデートの際にもシステムを利用できる可用性も重要だ。
増え続けるデータストレージの課題をいかに解決するか。Erasmus MCが選んだのはヒューレット・パッカード・エンタープライズの提供するHPE 3PAR StoreServストレージとHPEフレキシブルキャパシティだった。なぜ彼らはHPEに決めたのか。どのようなメリットが生まれたのか。その詳細はスペシャルPDF(無料)で確認して欲しい。