40代「おじさん」でも1割は20代と結婚できる 検証!中年未婚男性は本当に若い子が好きか

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(注)割合は各5歳区分ごとの婚姻数合計内での構成比
(出所)2015年「人口動態調査」に基づき、夫婦共に初婚の場合を抽出して筆者作成

40代では、13.5%、50代でも8.3%のおっさんが20代女性との結婚を達成しています。つまり、40~50代でも実数にして合計4013人のおっさんは、20代という若い妻を手に入れることに成功しているわけです。なかなか健闘しています。

中年の若い子好きと「未婚化」は関連性がある

このおっさんの若い子好きという意識と昨今の未婚化は、実は関連性があるのではないでしょうか。

宝くじを買う感覚で説明します。たとえば、100円払えば必ず10円もらえるくじAと、同じく100円だが、100分の1の確率で1000円当たるけれど、はずれはゼロ円というくじBがあったとします。どちらを選びますか?

大抵の人はBを選択すると思います。確率的には、まず当たらないのにも関わらず。確実に10円をもらうより、「もしかしたら」という期待で人はBを選んでしまいます。これが宝くじを買う人の心理です。

ところが、これが1枚100円ではなく1万倍の1枚100万円のくじだとするとどう思うでしょうか?

確かに、当たれば1000万円もらえるかもしれないが、手元の100万円を失う可能性が大きい。こうなると、人はそのリスクを恐れ、Bを選択しなくなります。要は、自己リスクとの兼ね合いなんです。金額が高いとどうしてもそれを失いたくない気持ちが勝ちます。それが冷静な判断力というものです。

これをおっさんの結婚にあてはめてみましょう。ここに、婚活にいそしむ40代のおっさんがいたとします。今まで、さんざん婚活してきましたが、ずっと結婚できませんでした。しかし、もはや贅沢は言っていられない。次、決めなければ生涯独身確定だという状況だと仮定します。

そのときに、「あなたがOKすれば確実に結婚できるが、ほぼ同年代のアラフォーのAさん」と「その子を狙うライバルもたくさんいて、あなたがプロポーズしても結婚できる可能性は低い20代女子のBさん」の2人がいたとします。さて、おっさんはどちらを選ぶでしょうか? もちろん、実際は年齢だけで相手を選ぶわけではありませんが、便宜上シンプルにしています。

理屈で考えれば、間違いなくAでしょう。だって確実に結婚できるのですから。若いとかかわいいとかそんな条件を言える立場ではないのです。でも、このおっさんはBを選んでしまいます。そして、当然のごとくフラれます。

もうこのおっさんでいいと言ってくれるAのような女性は2度とあらわれることはないでしょう。生涯独身確定です。お疲れ様でした。

なぜ、このおっさんは無謀な選択をして玉砕してしまうんでしょう? 実は、こうした選択をしてしまうことは、サルの実験でも立証されています。

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