トランプ就任前の「態度」は大混乱の前触れか

当選直後から「大統領気取り」だった

ワシントンで就任パレード参加者に敬礼するトランプ大統領(ロイター/Carlos Barria)

ドナルド・トランプ氏の米大統領当選から就任までの移行期間は、米国史上で最も奇妙な時期であり、同氏が大統領としていかに予測不能かを明確に示した。

通常、次期大統領は閣僚の人選を移行期間中に行い、直面する課題について学ぶ。就任までは政策に関する言及を控えるのが普通だ。ところがトランプ氏は当選直後から独自の外交政策を展開している。

トランプ氏は当選の数週間後、ツイッターで、英国民投票でEU(欧州連合)離脱派を勝利させた立役者のナイジェル・ファラージ氏が英国の駐米大使になることを期待していると語った。トランプ氏は大使の任命権が出身国の政府にあることを知らなかったのだろう。英政府はすぐ、現在のキム・ダロック大使が今後も続投すると発表した。

その後トランプ氏は台湾の蔡英文総統と電話会談し、米国の歴代政権が堅持してきた「一つの中国」政策を見直す意向を表明。中国はこの動きを強く非難した。

イスラエル問題では現大統領に公然と横槍

トランプ氏による外交政策への干渉は2016年12月下旬、頂点に達した。イスラエルが占領したパレスチナ領での入植活動継続を非難する国連安全保障理事会の決議をめぐってのことだ。

イスラエルとの関係強化を希望するトランプ氏は、この決議案を提出しようとしていたエジプトのシシ大統領に電話し、提出延期を促すとともに、オバマ政権に対し決議への拒否権を行使しないよう求めたのだ。

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