「宝塚すみれ発電」が急成長を続けている秘密

「市民発電所」が目指していることとは?

宝塚すみれ発電の3号発電所(写真:筆者撮影)

シェアリングエコノミーという言葉を最近よく耳にします。個人の持っているモノ、スペース、スキルなどをシェアし、サービスの提供者と利用者がやり取りする仕組みです。

駐車場シェアリング、カーシェアリング、民泊、会議室シェアリングなどが代表的です。他人とモノ、スペースをやり取りするのに抵抗感が無くなってきた時代の産物と言われ、SNSとスマホの普及が背景にあります。

太陽光で生まれた電気をシェアリングする

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では、ソーラーシェアリングはご存じでしょうか。シェアすると言っても、モノ、サービスの個人間シェアではありません。太陽光(ソーラー)という膨大なエネルギーを、発電と農業が分け合う仕組みです。簡単に言うと農地の上部にすき間を開けてソーラーパネルを設置し、太陽光発電と下部の農地での収穫を両立させようというものです。

兵庫県宝塚市でこの試みに挑戦しているのが、市民運営型発電所の宝塚すみれ発電です。宝塚市の花「すみれ」にちなんだネーミングで、社長の井上保子さんが3年前に立ち上げました。やはり女性ならではの優しい会社名です。でも、活動は大変にダイナミックです。

「太陽、水、空気と地域の資源を自分たちで活用することで、地域の活性化を目指しています」

この考えに基づき、今年4月には宝塚市大原野で太陽光発電共生型の市民農園「KOYOSHI農園」を始めました。約900平方メートルの畑の上に藤棚のようにパイプを組み、地上から3.5メートルの高さに180枚の太陽光パネルを設置。費用は約1700万円、年間約5万kWhの発電が可能で、約150万円の売電益を見込みます。

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