銀座線が丸2日運休、「渋谷駅大工事」の全貌

電車を止めてまで行われたこととは?

11月5、6日に行われた東京メトロ銀座線渋谷駅の線路切り替え工事

「本日、銀座線は大規模工事のため、折り返し運転を行っております」。秋晴れに恵まれた11月最初の週末、東京メトロの車内ではこのようなアナウンスが流れていた。この"大規模工事"とは、5、6日に行われた東京メトロ銀座線渋谷駅付近の線路切り替え工事のことを指している。

渋谷ー表参道間と青山一丁目ー溜池山王間を丸2日間ストップさせての大工事は無事終了し、7日月曜日の始発から通常通りの運転が再開された。しかし、銀座線に乗っても、何が変わったのか分からなかった人が多いに違いない。今回行われた工事は、渋谷方面行きの線路を約180メートルにわたり、南側に4メートル弱移設するという内容。電車に乗っていれば数秒で通りすぎてしまう区間だ。

だが、今回の工事はこれからの大変貌に向けた第一歩だ。今後数回にわたる線路切り替えを経て、2019年度には明治通りをまたぐ新たなホームが、そして2021年度には生まれ変わった銀座線渋谷駅がお目見えすることになる。

大変貌する銀座線渋谷駅

2012年には東口に「渋谷ヒカリエ」が開業、翌年には東急東横線が地下化、そして2015年には西口の東急プラザが閉館し解体されるなど、急速な変化が続く渋谷駅周辺。これらの大規模再開発に合わせ、銀座線の渋谷駅もこれから大きく姿を変える。

現在の銀座線渋谷駅が完成したのは1938年12月。当時最新の乗り物だった「地下鉄」が百貨店の3階に乗り入れるという構造は人々の注目を集め、以来約80年、ビル内の駅に出入りする銀座線は渋谷駅東口の象徴的な風景となってきた。だが、駅施設は老朽化が進み、出入り口の複雑な動線や段差の多さなど、バリアフリーの観点からも課題が多いのが実情だ。

そこで、ホームを現在より約130メートル表参道側に移動して明治通りをまたぐ形とし、現在は乗車用と降車用の2つに分かれた「相対式」となっているホームも、2本の線路に挟まれた「島式」に変更することになった。改札口はJRのコンコースと同じ高さとなり、乗り換えの利便性も向上するほか、ヒカリエ側にも新たに改札が設置される。総工費は約290億円だ。

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