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無人移動ロボット向けの自律車両の開発を目指す
静岡県磐田市に本社のある、ヤマハ発動機の「イノベーション研究部」は、その名のとおり、同社における将来に向けた技術開発を担う部門である。
さまざまなテーマの研究が行われているが、その一つに「無人移動ロボット」があるという。同研究部知的システムグループ主査の神谷剛志氏はその狙いを次のように語る。
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技術本部 研究開発統括部
イノベーション研究部
知的システムグループ
主事 藤井北斗氏
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技術本部 研究開発統括部
イノベーション研究部
知的システムグループ
主査 神谷剛志氏
「当社はすでに産業用無人ヘリコプターを発売しており、農業のほか災害観測などの分野で広く活用いただいています。この技術を背景に、無人観測船や自律型無人車両の研究も進めています。特に自律型無人車両の開発では、屋外で、人の代わりに危険な作業や複雑な作業を行うロボットを実現したいと考えています」
自律型とは、車両自身で障害物を検知して回避ルートを計算したり、姿勢や運動を制御したりすることを意味する。
同グループ主事の藤井北斗氏は「当社では、レーザーによるセンサー(距離計)を用いて、周りの障害物を認識する技術を研究しています。そのためには、実験も必要ですが、実環境でこれを行うのは簡単ではありません」と話す。
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試作車の大きさはゴルフカートほどもある。これを富士山のふもとにあるテストコースに運ぶだけでも一苦労だ。テストには最低でも研究員3人が必要で、テストの前の準備やテスト後のデータ処理にも手間がかかる。
同グループ主事の平松裕二氏は「このため、センサーを利用した認識の実験をパソコンのシミュレーションでできないかと早くから考えていました」と振り返る。