「家庭に浸り過ぎない」男性はやはり魅力的だ 結婚しようがしまいが、どちらも楽しい

✎ 1〜 ✎ 58 ✎ 59 ✎ 60 ✎ 最新
拡大
縮小
結婚できたのは嬉しい、でも独身も結構楽しかったわけで・・・(イラスト:堀江篤史)

「大宮さん、あそこで笑っている男性は元々こじらせ男子だったらしいですよ。35歳ぐらいまで結婚する自信がなくて、奥さんに押してもらってようやく結婚したそうです。晩婚さん企画にぴったりじゃないですか?」

ここは愛知県蒲郡市にある「喫茶スロース」。筆者と読者との交流会である「スナック大宮」の愛知会場で、アルコール類も提供してもらっている。

先日は男女合わせて16人のお客さんを迎えた。そのほとんどは本連載の読者。自薦他薦でインタビュー取材先を紹介してくれるのだ。感じの良い人たちとおつまみを持ち寄り、飲み食いとおしゃべりを楽しみつつ、取材先確保という仕事の重要部分もこなせる。我ながらありがたいイベントである。

結婚に意義を見いだせなかった2つの理由

この連載の過去記事はこちら

今回取材させてくれるのは、愛知県内で自営業を営む白川康孝さん(仮名、41歳)。柔道で鍛えているという頑丈な体格の持ち主で「こじらせ男子」には見えない。県内の居酒屋で飲み交わしながら、彼の晩婚ストーリーを聞き取ることにした。

「地元の友だちはワーキングホリデーに行くなど自由に遊ぶのが好きな人たちが多くて、20代のうちに結婚するのは少数派でした。愛知県は成人しても親と同居しているのが基本ですよね。給料を少しは家に入れるとしても小遣いには事欠きません。僕も友達と遊ぶのが楽しくて、結婚には意義を見いだすことができませんでした」

高校時代から8年間も付き合ってきた恋人もいたが、結婚には気持ちが向かなかった理由が他にもある。激務と薄給だ。

次ページ俺は自由だ!
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT