「家庭に浸り過ぎない」男性はやはり魅力的だ

結婚しようがしまいが、どちらも楽しい

結婚できたのは嬉しい、でも独身も結構楽しかったわけで・・・(イラスト:堀江篤史)

「大宮さん、あそこで笑っている男性は元々こじらせ男子だったらしいですよ。35歳ぐらいまで結婚する自信がなくて、奥さんに押してもらってようやく結婚したそうです。晩婚さん企画にぴったりじゃないですか?」

ここは愛知県蒲郡市にある「喫茶スロース」。筆者と読者との交流会である「スナック大宮」の愛知会場で、アルコール類も提供してもらっている。

先日は男女合わせて16人のお客さんを迎えた。そのほとんどは本連載の読者。自薦他薦でインタビュー取材先を紹介してくれるのだ。感じの良い人たちとおつまみを持ち寄り、飲み食いとおしゃべりを楽しみつつ、取材先確保という仕事の重要部分もこなせる。我ながらありがたいイベントである。

結婚に意義を見いだせなかった2つの理由

この連載の過去記事はこちら

今回取材させてくれるのは、愛知県内で自営業を営む白川康孝さん(仮名、41歳)。柔道で鍛えているという頑丈な体格の持ち主で「こじらせ男子」には見えない。県内の居酒屋で飲み交わしながら、彼の晩婚ストーリーを聞き取ることにした。

「地元の友だちはワーキングホリデーに行くなど自由に遊ぶのが好きな人たちが多くて、20代のうちに結婚するのは少数派でした。愛知県は成人しても親と同居しているのが基本ですよね。給料を少しは家に入れるとしても小遣いには事欠きません。僕も友達と遊ぶのが楽しくて、結婚には意義を見いだすことができませんでした」

高校時代から8年間も付き合ってきた恋人もいたが、結婚には気持ちが向かなかった理由が他にもある。激務と薄給だ。

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