教育困難校には、どんな生徒が来ているのか

「学習意欲なきヤンキー」がすべてを破壊する

教育困難校では「ヤンキー」が授業を妨害し、ほかの生徒を邪魔する(写真:にこまる / PIXTA)
「教育困難校」という言葉をご存じだろうか。さまざまな背景や問題を抱えた子どもが集まり、教育活動が成立しない高校のことだ。
大学受験は社会の関心を集めるものの、高校受験は、人生にとっての意味の大きさに反して、あまり注目されていない。しかし、この高校受験こそ、実は人生前半の最大の分岐点という意味を持つものである。
高校という学校段階は、子どものもつ学力、家庭環境等の「格差」が改善される場ではなく、加速される場になってしまっているというのが現実だ。本連載では、「教育困難校」の実態について、現場での経験を踏まえ、お伝えしていく。

教育困難校には3タイプの生徒がいる

いつの時代にも生徒の学力が低く、荒れた雰囲気の高校は存在する。時代によって愚連隊、不良少年、ツッパリ、ヤンキーなどと称される、やんちゃな言動の「ワル」な高校生たちは特定の高校に集まっていた。しかし、高校進学率が97%にも達した現在の「教育困難校」には、そうしたやんちゃな生徒たちだけが集まるわけではない。また、やんちゃな生徒たちも以前の同様の生徒たちとは気質が大きく異なっている。現在の「教育困難校」には次の3つのタイプの生徒が寄せ集められていると、筆者は感じる。

第1タイプ……「ヤンキー」系

やんちゃな言動の「ワル」、いわゆるヤンキーの生徒。勉強する気はほとんどなし。授業妨害を行う。

第2タイプ……「コミュ障」系

小中学校で不登校を経験した生徒。学びなおしたいという意欲が強い。コミュニケーションに自信なし。

第3タイプ……「無気力」系

気力・生気が感じられない非常におとなしい生徒。自己主張がまったくなし。他者との意思の疎通が難しい。

教室の中に、この3タイプの生徒が「混在」することが教育困難校の問題の根本にある。

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