意識高い系はどうしたら「本物」になるのか 「口だけ」から「行動」の人に変わるとき
ここ数年、一般でも使われるようになった「意識高い系」という言葉。スキーム、エビデンスなどのビジネス英語を使いたがったり、セミナーへ参加して成長を実感したことをSNSにアップする人たちのことを指しますが、実態が伴わないことが少なくないため所謂「イタイ人」として揶揄されることが最近では多いように見受けられます。しかしなかには本当に意識が高く仕事で実績を上げたりスキルアップする人たちもいます。身になる人とポーズだけの人にはどのような違いがあると思われるでしょうか(編集部より)
違いは100日後に出る
やる気には、内発的なやる気と、集注欲求に基づくやる気の2つがあります。「集注欲求」というのは僕が心理学に応用した造語なのですが、「他人からの関心を引き寄せようとする欲求」と理解してください。赤ん坊や幼児は、泣き叫ぶことによって母親の関心を得ようとしますよね。これが集注欲求の原型です。
世間で揶揄される、いわゆる「意識高い系」というのは、集注欲求によるやる気が前面に出ている人だということが言えます。簡単に言えば、意識高い系の人は内発的なやる気に乏しく、「やる気があるように見せたい」だけの人だということができるでしょう。
実は、本当にやる気がある人と、やる気があるように見せたいだけの人は、簡単に区別することができます。両者の違いは「行動の変化」に現れます。
人間は習慣のなかで生きています。「やるぞ!」と口にすることは誰にもできますが、行動を変える人は滅多にいない。集注欲求によるやる気で動いている「意識高い系」の人が、実際に自分の行動を継続的に変えることはほとんどありません。
何かを口にした「100日後」に(場合によっては2週間後に)、その人の行動が変わっているかどうか。それを見れば、その人が内発的なやる気で動いているか、集注欲求で動いているか、ということは簡単に見分けがつくでしょう。
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