日本板硝子、英ピルキントンの貢献まだ先

買収から7年、欧州リストラは最終章へ

2012年4月、社長交代会見に臨んだ吉川恵治社長(左)と、クレメンス・ミラー副社長(右)。それから1年、日本板硝子は最終赤字を脱していない。

2006年に板ガラスメーカー世界大手だった英ピルキントン社を買収し、「小が大をのむ」と注目を集めた日本板硝子。

それから7年。日本板硝子の連結決算は、リーマン・ショック後の2009年3月期から最終赤字に転落。11年3月期にいったん黒字に浮上したのを除けば、最終赤字が続いている。ピルキントン買収で欧州向けのウエイトが急上昇したため、ここ数年深刻化している欧州経済の不調に、建築用ガラス、自動車用ガラスとも足を引っ張られた面が大きい。

日本板硝子はいつになったら、大型買収の果実を満喫できるのか。

今年度の営業黒字化を狙うが達成は困難

日本板硝子は、4月から始まった今2014年3月期も、欧州で工場の生産縮小を実施することから、本業の収支は改善しても、営業赤字から抜け出せるかどうかが微妙な情勢となっている。 

同社は5月16日、2014年3月期の営業利益が30億円になるとの見通しを発表した。前13年3月期は営業赤字172億円を計上したため、業績が急浮上することになる。しかし、東洋経済では、営業黒字ではなく、30億円の営業赤字となると独自に予想している。

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