もうすぐ1ドル110円時代がやってくる? ドル円は08年のリーマンショック前水準へ戻るのか

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少なくともテクニカル分析で見ると、ドル円は11年10月の円の高値1ドル75円32銭から円安ドル高トレンドに転じている。いったん、トレンドが転換すると、過去は続く傾向があることも、前回の記事で触れた通りだ。

 「08年9月に起きたリーマンショック前のドル円の水準はいくらでしたか」。仮にいまこうした質問をされたら、ピタッと当てるのはなかなか難しいものだ。ぜひヤフーファイナンスなどで価格を見ていただきたいが、ショック直前の08年8月のドル円相場では110円60銭台があったのだ。

日本の金融当局が米欧に遅ればせながら緩和に走りだし、米国経済の復活がそれなりに確かさを増しているいま、ドル円相場は、中期では、いよいよ110円を見据えた動きになってきたように見える。

福井 純 『株式ウイークリー』編集長

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ふくい・じゅん / Jun Fukui

『会社四季報プロ500』編集長などを経て現職。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)、日本テクニカルアナリスト協会理事

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