「英語での雑談が楽しくなる」5つのツボ あいさつ以降が続かない人には「盲点」が!

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雑談の中で、あまり詳しくない内容や、話したくない内容の話になったときは、どうすればよいでしょうか?英会話をある程度勉強するとよく出てくるフレーズといえば、by the way(ところで)ですね。

By the way, did you hear anything about~?(ところで、~については知ってる?)

と言うように、それまでの会話の流れとは違う話題を提案するときによく使われる、便利なフレーズです。もう少し自然な言い回しで話題を変えるなら、下記のような言い方もあります。

I know this is off topic, but I just remembered something…(関係ない話題だとはわかっているんだけど、ちょっと思い出したんだ……)

このように言うと、by the way よりも、やや自然に話題を転換することができるでしょう。逆に話題を戻したいときは、

Let’s get back to the original topic.(さっきの話題に戻ろう)

という言い回しがあります。

応用編!相手の様子をうかがいながらアドバイスをする

会話をしている際、相手が悩んでしまったらどうすればよいでしょうか?
さきほどは、具体的な解答を求める質問の仕方を紹介しましたが、「相手の出方をうかがう」フレーズも、停滞してしまった会話に新たな展開を加えるテクニックとして便利です。

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How about asking your boss what he thinks?(上司に、どう思うか聞いてみるのはどう?)

と、How about~ing?で、問題の解決法を提案してみるのもひとつのテクニックです。

また、Have you thought about~?(~は考えてみた?)と、やや遠まわしな提案方法もあります。

Have you thought about asking your boss what he thinks?(上司に、どう思うか聞いてみる、っていうのは考えてみた?)

このように、How/What about ~ing?や、Have you thought/consider about~?などで、相手の様子をうかがいながら解決策を提案することで、角が立たずにアドバイスを送ることができます。

英語での雑談だからといって、特に難しく考える必要はありません。とにかく、「会話はキャッチボール」ですから、「キャッチボールができるルールとフレーズ」を、とにかく覚えて、それを使えばいいのです!

本稿で紹介したフレーズのほとんどは、中学校で皆さんが習った単語ばかり。「相手が答えやすい質問をする」という、会話のキャッチボールを意識して、言い回しを考えて使ってみれば、自然と会話が広がっていくでしょう。

木内 裕也 会議通訳者、翻訳者、ミシガン州立大学教員

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きうち ゆうや

会議通訳者、翻訳者、ミシガン州立大学教員。国際会議、企業間交渉、 TV放送など、第一線で同時通訳・逐次通訳を担当。TOEICと TOEFLは満点、英検1級を取得している。アメリカ研究、大衆文化、 アメリカ史などの研究を行うほか、プロサッカーリーグの審判員としても活躍。著書に『はじめてでも、すらすら書ける! 英文レター の書き方とマナー』(高橋書店)、『CD付 耳と口が「英語モード」に なる 同時通訳者のシャドーイング』(共著、KADOKAWA)、 『Soccer Culture in America: Essays on the World’s Sport in Red, White, and Blue』(McFarland)、翻訳書に『オバマの原点』 (KADOKAWA)、『マイ・ドリーム』(ダイアモンド社)などがある。

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