就活「業界研究」で最低限押さえるべき3要点 面接官から一目置かれる「業界地図」活用術

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『会社四季報 業界地図 2017年版』の掲載例(トイレタリー業界の業界地図)。企業規模や資本関係などが一目でわかる

漠然と大手のイメージは持っていても、トップ企業や上位3社については、意外と知らなかったという人も多いのではないだろうか。またどこの業界でも、業績の浮沈によるランキングの変化は大きなニュースになる。

3つ目は業界内の「会社と会社のつながり」だ。業界地図では、会社同士が線や矢印で結ばれている。これは業務上の協力関係や提携関係、資本上の結び付きなどを示している。志望企業の親会社はどこか、業界内のどの企業と提携しているか、などを見ておくと、志望企業に対する理解が深まる。

資本関係や提携関係を読み取る

◇中外製薬はロシュ(スイス)の子会社で外資系
◇タリーズコーヒージャパンは伊藤園の100%子会社
◇河合塾は日能研と合弁会社を設立している
◇ソフトバンクは鴻海精密工業(ホンハイ、台湾)とロボット『Pepper』で協力している

 

このような情報が『業界地図』から読み取ることができる。ぜひ誌面上の線や矢印に注目してほしい。

近年の経済界は変化が激しく、業界構造がガラッと変わるような再編が起きたり、重要な協力関係が結ばれたりすることもしばしばだ。業界地図では発売から半年後の2017年春ごろに、大きな変化のあった業界の最新地図を無償で提供する「ウェブ情報更新サービス」も実施する。志望業界の最新動向は、面接前にあらためてチェックしよう。

長谷川 愛 東洋経済 記者
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