死んでたまるか! 日本の電機

2013年、電機の最終的な浮沈が懸かっている

庄内平野の南部に位置する山形県鶴岡市。作家・藤沢周平が描く海坂藩のモデルにもなった自然豊かなこの街が、大きく揺れている。市内で雇用者数、生産額とも最大規模を占めるルネサス山形セミコンダクタ鶴岡工場の行方が定まらないからだ。

2010年にルネサステクノロジ(日立製作所と三菱電機の半導体合弁)とNECエレクトロニクスが統合されてできたルネサスエレクトロニクス。母体3社から引き継いだ国内工場の再編を決定したのは昨年7月のこと。3年以内に、国内に18ある製造拠点のうち10拠点を売却・閉鎖すると打ち出した。中でも目玉となったのが、子会社であるルネサス山形の主力工場だった。

だが、売却計画は難航している。一時報じられた世界最大のファウンドリー(半導体受託製造企業)・台湾TSMCとの交渉も進展する様子がない。売却できない場合の閉鎖を会社側は否定しているが、先端設備のみ売却するといった話も持ち上がっている。

「市としては雇用が守られるかどうかをいちばん心配している。ルネサスが安定して、現状(の子会社)が維持されるのがベスト。売却されるのは不安だが、買った企業が投資をして雇用が増えてくれればいい」(鶴岡市商工課)。

鶴岡工場の稼働率は低迷しているものの、地元企業との取引が少ないこともあって、連鎖倒産などは起こっていない。とはいえ、それでなくても厳しい地方経済へのマイナス影響は否めない。

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