日経平均は3日ぶりに反発、銀行株が上昇 買い戻し主導、終値で1万6500円台を回復

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 9月16日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発した。米国株の上昇を受け、朝方から買いが優勢となった。米アップルの「iPhone(アイフォーン)7プラス」の販売好調が伝わり、ハイテク株に見直し買いが入ったことも指数の支えになった。写真は都内で2015年12月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発した。米国株の上昇を受け、朝方から買いが優勢となった。一時1ドル101円台後半までドル安/円高方向に振れた為替が重しとなり伸び悩む場面もあったが、後場は銀行株中心に買い戻しの動きが広がり一段高。終値で節目の1万6500円を回復した。

米アップル<AAPL.O>の新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7プラス」の販売好調が伝わり、ハイテク株に見直し買いが入ったことも指数の支えになった。

日米で金融政策イベントを控え、様子見ムードが強かったものの、日経平均は終日プラス圏を維持した。東証1部売買代金は2兆1306億円と増加し、5営業日ぶりに2兆円台に乗せた。市場では「3連休前の買い戻しが優勢だった。特に日銀の金融政策の着地が読めない中で、銀行株にはショートの持ちにくさがあり、後場にかけても買い戻しが続いた」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。

個別銘柄ではニチハ<7943.T>が反発。15日に発表した2017年3月期業績予想と配当予想の上方修正を好感した。主力の窯業系外装材が伸びたほか、合理化・コストダウンなどが利益増に寄与する。半面、ローソン<2651.T>は軟調。三菱商事<8058.T>は16日、ローソンの子会社化を正式発表した。一時強含んだものの買いは続かなかった。

東証1部騰落数は、値上がり1410銘柄に対し、値下がりが466銘柄、変わらずが101銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16519.29 +114.28

寄り付き    16458.74

安値/高値   16415.86─16532.84

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1311.5 +10.39

寄り付き     1304.75

安値/高値    1302.01─1313.24

 

東証出来高(万株) 189425

東証売買代金(億円) 21306.44

 

 

(河口浩一)

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