日経平均続落、「ファミマ関連売り」が一因 ポジション調整売りに押され一時235円安

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 8月26日、東京株式市場で日経平均は続落。為替がややドル安/円高に振れたほか、イエレンFRB議長の講演を前にポジション調整売りも優勢だった。写真は東京証券取引所で2011年3月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株が下落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行。為替がややドル安/円高に振れたほか、今晩の米ワイオミング州ジャクソンホールでのイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前にポジション調整売りも優勢となり、日経平均の下げ幅は一時235円に達した。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れへの期待が下支えしたものの、戻りは鈍かった。

日経平均構成銘柄の入れ替えに伴うリバランス売買も指数を押し下げたとみられている。きょうの引け値基準で新規採用となるファミリーマート<8028.T>が値がさ株であることから、「ファミリーマート株の購入資金をねん出するため、他の指数構成銘柄が幅広く売られた」(国内証券)という。金融市場は世界的に様子見姿勢であり、押し目買いも限定的だった。市場では「来週も米経済指標の発表が多く、動きにくい相場だが、チャートには煮詰まり感もある。上下どちらかに振れる可能性もある」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、カプコン<9697.T>が続伸した。25日に150万株、取得総額33億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視された。花王<4452.T>、小林製薬<4967.T>なども自社株買い発表を受けて上昇した。半面、アインホールディングス <9627.T>は大幅安。25日に発表した2016年5─7月期(第1四半期)連結決算で、営業利益が前年同期比15.8%減と減益決算だったことが嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり350銘柄に対し、値下がりが1519銘柄、変わらずが104銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16360.71 -195.24

寄り付き    16485.55

安値/高値   16320.43─16490.53

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1287.9 -16.37

寄り付き     1299.32

安値/高値    1287.9─1299.32

 

東証出来高(万株) 154608

東証売買代金(億円) 20391.03

 

 

(河口浩一)

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