アベノミクスの行方を占う3つのポイント

「期待」「賃金」「金利」に注目せよ

その言葉の広がりとともに、日本経済を覆い尽くしていた濃い霧が少し晴れたかのようだ。

アベノミクス──。その効果や理屈に疑問の声はあるが、昨年11月に9000円前後だった日経平均株価はその後、右肩上がりで上昇し、3月12日現在、1万3000円をうかがう勢いにある。

為替相場も1ドル=90円台後半の円安水準が定着。トヨタ自動車やキヤノンなど、大手の輸出企業を中心に、業績予想の上方修正や増益を見込む企業が出ている。3月13日に集中回答日を迎えた春闘では、年間一時金の要求に満額回答する企業が相次ぎ、ローソンやセブン&アイ・ホールディングスのように、報酬を引き上げる企業も登場している。

デフレ脱却のカギ握る人々の期待の持続

高額消費を中心に、個人の消費マインドも動き始めた。東京都内の百貨店では時計や宝飾品などの売れ行きが好調だと報じられている。

内閣府が毎月調査している消費動向調査によると、「1年後に物価が上昇する」と見込む世帯の割合は2月に約7割にまで上昇。アベノミクスによって、長く続くデフレ経済から日本が脱出する道筋が見え始めたのだろうか。

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