KHネオケム

スペシャリティ・ケミカルメーカーとして、次なる成長のステージへ

KHネオケム株式会社

石油化学メーカー、KHネオケム(旧・協和発酵ケミカル)の業績が堅調だ。ナフサ価格や為替相場の影響などにより売上高こそ増減しているが、営業利益は3年連続増益を見込む(いずれも連結)。同社は2011年、投資ファンドの日本産業パートナーズの支援を受け、協和発酵キリングループから独立した。塩化ビニール樹脂を軟らかくする可塑剤の原料など高いシェアを誇る基礎化学品を多数保有しているほか、環境や人に配慮した機能性材料や、非常に高純度な溶剤といった機能化学品を国内外に供給しており、さらに引き合いが増えている。石油化学業界では巨大企業が多いが、その中で、次世代を見据え国内外で個性的かつユニークな存在感を発揮するスペシャリティ・ケミカルメーカーだ。また、15年には台湾に合弁会社を設立し、19年以降での営業運転開始を想定している。さらなる飛躍が期待できる注目に値する企業だ。その実現に向けた、同社の取り組みを取材した。

協和発酵キリングループから独立
さらなる飛躍の時期を迎える

KHネオケムの沿革をひもとくと、協和発酵工業(現・協和発酵キリン)の歴史につらなる。1948年、前身である協和産業が日本で初めて、発酵法により糖蜜からアセトン・ブタノールの量産を開始し、66年には化学品製造子会社である協和油化(後の協和発酵ケミカル)が設立されている。

2008年、協和発酵工業とキリンファーマが合併して協和発酵キリンが発足。医薬やバイオテクノロジーを強みとするグループにシフトする中で、協和発酵ケミカルは石油化学業界においてさらなる飛躍を遂げるため、グループから離れることを視野に入れ始めた。

11年は協和発酵ケミカルにとって大きなエポックとなる年になった。投資ファンドの日本産業パートナーズの支援を受け、協和発酵キリングループから離脱。さらに12年には社名を「KHネオケム」に変更し、名実ともに独立を果たすこととなった。

独立後のKHネオケムは文字どおり、独自の技術をもとに自立のための取り組みに力を注いできた。特に14年9月に、三菱商事出身で海外経験も豊富な浅井惠一氏が社長に就任してからは、新規プロジェクトの立ち上げや社内の制度改革などを積極的に進めている。

KHネオケムの強みは、「オキソ技術」と呼ばれる製造方法だ。自動車用塗料・部品、建築用水系塗料・壁紙・床材、エアコン・冷蔵庫の潤滑油、化粧品、洗剤、アルミ缶といった多種多様な製品の原料として、さまざまな産業分野に特色ある高品質な化学製品を提供している。特に、高圧オキソ設備を駆使して製造した製品の中には、国内トップクラスのシェアを誇るものもある。また、グローバル市場を視野に入れた製品開発やプロジェクトが開花し始めており、さらなる飛躍の時期を迎えている。

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