DVに陥りやすい人を見分ける4つのポイント 異常なほど結婚を急ぐ男には要注意

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〇結婚を急ぐ

出会った当初は相手に対して非常にやさしい。そして、異常なほど結婚を急ぐ。非常に嫉妬深いことも特徴である。「それほど自分のことを好きなんだ」と相手が好意的に解釈し、周囲の反対を押し切って結婚に踏み切ると、直後に態度を豹変させる。

〇暴力を否定

相手に重傷を負わすほどの暴力をふるっても罪の意識はない。「たいしたことはしていない」「あれは暴力とはいえない」と手前勝手に解釈したり、嘘をついたりして、虐待の事実を否定する。

〇責任の転嫁

「あいつがそう仕向けた」「酒のせいだ」などと自分以外のものに罪をなすりつけ、自分はむしろ被害者だと考える。また、「相手のことを考えて、まちがった行動を正すためにやった」「こんなダメなヤツと結婚して、自分は不幸だ」などと主張し、他人も自分の意見に同調してくれるものと信じている。

〇外面の良さとのギャップ

家での言動とは裏腹に、その人物に対する世間の評判は悪くない。医者、弁護士、大学教授などのエリートも多く、穏やかで人あたりのいい、家族思いの常識人という印象を持たれている。そのため被害者が周囲の人に暴力を打ち明けても、「あんないい人が、まさか……」と信じてもらえないのだ。

被害者はなぜ逃げられないのか

一方、被害者の心理はどうだろうか。「なぜ逃げないのか?」という批判めいた意見もよく聞くが、被害者は「逃げない」のではなく、「逃げられない」のだ。

虐待を受け続けるうちに、被害者は感情を失い、生きる力を奪い取られてしまう。「おまえはバカだ!クズだ!」と何度もののしられるうちに、自尊心をズタズタに切り裂かれ、「わたしは最低の人間だ。だから殴られるのだ」と思い込んでしまう。無力感に支配されて、相手を責めることや、「逃げる」「別れる」という前向きな行動をとれなくなってしまうのだ。

暴力にサイクルがあることも、被害者をさらに追い詰める。まず、言葉の暴力や脅迫などで緊張が高まる時期があり、次に実際に暴力をふるったり、「殺すぞ!」と凶器を突きつける暴力の爆発期がある。こうした行動は、被害者が別居や離婚を口にするとますます激しくなるが、しばらくすると「ほんとうに悪かった。もう殴ったりしないから……」と、甘い言葉やプレゼントを並べて更生を誓う時期がくるのだ。

一度は愛した相手である。「おまえがいなきゃ、ダメなんだ」と泣きつかれれば、気持ちも揺らぐ。直前の暴力が激しかっただけに、ちょっとやさしくされただけで幸せな気持ちになり、相手の言葉をつい信じたくなってしまう。「きっと改心してくれる。二人で努力して、もう一度やり直そう」。そう考えて元のさやに収まるが、結局、約束は守られず、緊張と暴力の爆発のサイクルが繰り返される。そして、暴力は次第にエスカレート。洗脳が強化されるのだ。

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