コマツ、社長交代に見える脱カリスマの布陣 名経営者・坂根正弘会長が相談役へ

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トップ交代を発表した同日、コマツは2013年3月期の業績見通しを下方修正した。営業利益は2300億円(前期比10.3%減)と、一転減益となる見通しだ。今期2度目の下方修正の原因は、石炭価格の下落によるインドネシア向け鉱山機械の不振。低迷が続く中国の建機需要の回復時期も不透明だ。

このように先が見通しづらい環境にあるが、コマツが拠りどころにすべき軸は決まっている。大橋氏は29日に東京都内で開いた会見で、「一歩でも二歩でも先に出る」と野路社長が何度も使ってきたフレーズを口にしながら、「新しいビジネスモデルを出してコマツを引っ張っていくのが責務」と表情を引き締めた。

(撮影:尾形 文繁、梅谷 秀司)

長谷川 愛 東洋経済 記者
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