「サマーインターンシップ」の受け付けが真っ盛りである。そうした中、インターンシップを選考につなげる企業がここ1、2年急速に増加している。
HR総研が調査したところ、従業員規模約1001人以上の大手企業の約半数、1000人以下の中堅・中小企業の6割強が、インターンシップを選考につなげる、もしくは優秀な学生については考慮すると回答している。
実際にインターンシップを受けると選考にどの程度有利なのか、どれくらいの割合でインターンシップ経由は内定に至っているのか。学生はどのようにインターンシップを活用すればよいか。調査データに基づきながら解説しよう。
学生は「選考に有利」と思っている
昨年インターンシップに参加した2017年卒生に対して、インターンシップの参加が選考に有利と思うかを聞いたところ、文系学生、理系学生ともに8割が「イエス」と回答した。
圧倒的多数の学生が有利だと考えていることが分かる。なぜインターンシップが選考に有利だと思うのか、その理由を聞いたところ多くの答えが返ってきた。大きく分けると以下の3つに分類できた。それぞれ紹介していこう。
■理由1 なんとなく有利
・お互いに深く知ることができるから。ミスマッチングを減らせると思う
・エントリーシートの志望動機において他の就活生と差をつけられるため
・あらかじめ職種や業界について詳しく研究でき、自分への適性もわかるから
・インターンの経験から学んだことを面接の際に役立てることができるから
・面接などで、働くイメージやどういう部署でどういうことをしていきたいか聞かれることが多かったので、実際に働く人の業務や話を聞ける環境は重要だと思う
・エントリーシートの志望動機において他の就活生と差をつけられるため
・あらかじめ職種や業界について詳しく研究でき、自分への適性もわかるから
・インターンの経験から学んだことを面接の際に役立てることができるから
・面接などで、働くイメージやどういう部署でどういうことをしていきたいか聞かれることが多かったので、実際に働く人の業務や話を聞ける環境は重要だと思う
企業や仕事への理解が深まり、志望動機が明確になり、ミスマッチが減らせるという、インターンシップの本来的な意義を強調しているものがこの分類に当てはまる。
企業側が選考にどの程度利用しているかはわからないが、インターンシップの経験自体が就職に役に立つということである。さらに、実際に有利に働いたという回答も実は非常に多かった。次を見てみよう。
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