楽園企業は「改善提案」だけで25万円もくれる

中身は不問!さらに「高額報奨金」も!

「常に考える」という社是を背に(撮影:今 祥雄)
「社員が日本一幸せ」ともいわれる未来工業(岐阜県にある電気・設備資材メーカー)。同社は、1日7時間15分就業で残業禁止が原則。年間休日数が140日&有休最長40日で、休みの多さが「日本一」という声もある。しかも驚くほどの高年収で、海外への豪華社員旅行などもあって「楽園企業」と呼ばれる。
同社創業者の山田昭男氏は一昨年他界したが、遺作となった『山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル』は、いまも注目を集めている。
ユニークな取り組みで知られる同社だが、その原点は1977年に導入した「社内提案制度」にある。
提案制度を導入する企業は多いが、うまく根づかずに廃止する企業も数多い。未来工業ではなぜ約40年間も続き、それが同社の「ユニークさ」を生み出す原点にまでなったのか。長年同社を取材してきたルポライターが紹介する。

ユニークなアイデアを生み出す社内提案制度

日本一“社員”が幸せな会社をつくった男の集大成! 「未来工業と山田昭男のすべてがわかる」と話題の1冊。書影をクリックするとアマゾンの販売サイトへジャンプします

未来工業は「日本一“社員”が幸せな楽園企業」として有名だが、その本社内を歩くと、「ユニークなアイデア」がいろいろと発見できる。

すぐ目につくのは、社員の名札が付けられた「蛍光灯の引きひも式スイッチ」や、玄関の「タクシー待ちのお客様用椅子(タクシー会社の電話番号付き)」。

以前から同社では、蛍光灯に引きひもを取りつけ、席を離れるたびに個々人が頭上の蛍光灯を消さなければいけないルールになっている。創業者の故・山田昭男氏のアイデアだが、「電気代の節約より、社員のコスト意識を高めるのが主な目的」と山田氏が話していたのは、以前も紹介したとおりだ。

ある社員は、その引きひもに「社員の名札」をつけて、コスト削減への当事者意識を高めることを提案。なおかつ、「その名札は同社製品の識別札(タグ)を使い回す」というアイデアだったために、会社側から採用された。

先の「タクシー待ちお客様用椅子」も、「名札付き蛍光灯スイッチ」同様に、社員が発案したもの。その他、電話当番と連動したユニークな「業務ローテーション表」も社員のアイデアで、同じく社内提案制度から生まれている。

今回は、そうした未来工業の「ユニークさを生み出す原点」である社内提案制度について紹介したい。

次ページ年間200件の提案で総額25万円の“ミニ賞与”
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