似鳥会長が謙遜?「イオンを抜いてびっくり」

「毛沢東作戦」で快進撃、ニトリ新宿に出店へ

写真は今年1月の社長交代会見。似鳥昭雄会長(右)と白井俊之社長(撮影:風間仁一郎)

今期、30期連続の増収増益を目指している家具チェーン最大手・ニトリホールディングスが見事なスタートダッシュを決めた。

6月30日に発表した2016年度第1四半期決算(3~5月)は、売上高が前期比14.9%増の1370億円、営業利益が同30.9%増の272億円と大幅な2ケタ増収増益を記録した。この間の既存店客数は7.1%増と大きく伸長。6月も16.6%増と伸び、客数が増えていることがわかる。

その要因について、似鳥昭雄会長兼最高経営責任者(CEO)は、「私がテレビに出てボケ役が受けた。テレビCMも含めて良かった。今まで来ていないお客さんに来てもらえている」と分析。「主婦にいったん入ってもらえると、ニトリって意外といいじゃないとなる。今はこの大チャンスをひきつけて、ほかの商品も買ってもらうように継続させていきたい」と鼻息は荒い。

時価総額で小売り3位に躍進

その勢いは株式市場でも顕著だ。企業価値を表す株式時価総額は6月23日に初めてイオンを上回った。7月1日終値でも時価総額は1兆5243億円で、イオンの1兆3968億円を引き離している。現在、小売業ではセブン&アイ・ホールディングス(3兆7797億円)、ファーストリテイリング(2兆9021億円)に次ぐベスト3だ。 

好調な株価について、似鳥会長は謙遜して答えてみせた。

「まさか(イオンを)抜くとは思っていなかった。びっくりしている。今の勢いでいければいいが、一時的なこと。これが2、3年続けば本当の実力として評価されるが、まだうちの実力ではない。イオンは日本一の売上高8兆円を超える企業。必ず利益も株価も上がっていくと思う。うちは運がいいなあ。たまたまなっちゃった」。

だが、ニトリの商品開発などのスピード感は、巨大企業イオンとは違う強さがある。自社で製造から販売まで手がけるSPA(製造小売業)として、進化を続けている。その象徴が足元で販売好調な接触冷感機能を持つNクールシリーズだ。

似鳥会長が解説する。「最初にNクールが多く売れたが、それで満足してはダメだ。次は倍のクールさがあるNクールスーパーを作ってそれが売れたら、また次にNクールWスーパーを作った。他社が真似してきても、うちは常に先に先に一歩行く。一番はこうした商品開発が強いことだ」。

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