結婚とスイカは割ってみないとわからない 割ってダメだったら躊躇せず離婚しよう

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提案ですが、まずあなたが決心をすることです。あなたがいなければ払い続けることができなかった、先妻との間にできた子どもへの養育費の額ですが、彼の稼ぎからすればありえない額です。

あなたは「恋愛中」で、しかも良くも悪くもおカネの細かい部分にこだわらないタイプの人だったことが、それを可能にしただけです。それでも二人で、霞を食って生きていたわけではあるまいし、彼のあなたへの誠意は、その意味では最初からなかった人です。

交渉をしましょう

相手に足元を見られて脅されて生きていくよりは、むしろ相手の足元を見て交渉するくらいの決意をするべきです。夫婦で交渉などと、嫌なことですが、相手が低迷しているときは、一度はあなたもそのレベルまで降りて話し合うことは必要です。

養育費を払い続けていた間は問題がなかったのですね。他者には推し量ることができない夫婦の絆や精神的財産の部分もたくさんおありだと推察します。彼が仕事さえ勤勉にすれば、やり直せる余地が少しは残っているものと感じました。

それで仕事と保育園の送り迎えの両立を心配してタチのわるい送迎役を養い続けるよりは、こんな人がいないと子どもが育てられないなんてありえない、という地点から発想をスタートさせることをお勧めします。

これからは継続して仕事をし、その収入を入れないならそれが自分に対する彼の本心だと判断すること。これはおカネの問題だけではないこと。それがだめなら、父親のいない子として育てることに何の悔いも残さず、送迎問題とは比べることのできない重要な問題であることを強い決意で、はっきりと伝えるべきです。

あなたに養ってもらう癖がすっかり身に付いた彼は今、夫として父親として、社会人として立ち直れるか否かの瀬戸際に立っています。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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