海外組に学ぶ「上司にわからせる技術」

長友、乾、細貝の自己アピール法

みんなが気づいてないことをやる

細貝萌(現レバークーゼン)の場合、ドイツ2部のアウクスブルクに加入したとき、みんなが気がついていないことを実行して、自分の存在をうまく浮き立たせた。

細貝はドイツに行く前、元日本代表の中田英寿からこんなアドバイスを受けた。

「日本人は気を使えるから、そういうプレーをしたほうがいい」

ヨーロッパや南米の選手は、自分のよさを全面に押し出してプレーするのは得意だが、チームに足りないことを見つけるという気配りの能力に乏しい。そういう中で気を使えることを示せば、自然と監督の目に飛び込んでくるだろう。中田英寿はイタリアとイングランドでそれを身をもって学んだのだ。

当初、細貝は「大ざっぱなアドバイスだなあ」と感じたが、実際にプレーして中田英寿の言葉の意味をすぐに理解した。日本では気配りは誰もが持っている標準的なものだが、ヨーロッパでは大きな武器になる。細貝はチーム全体のバランスを見る選手として、アウクスブルクの1部昇格に貢献。今季から加入したレバークーゼンでも、主力の負傷離脱でめぐってきたチャンスをしっかりとつかみ、レギュラーとして活躍している。

わかってもらうのではなく、わからせる――。プロの世界では、ただアピールするのでは足りない。時にサプライズを利用して、時にわかりやすく、人にはない視点で、強く存在を響かせる姿勢がカギになる。

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