麻布生は中1から領土問題を論じます

麻布学園 氷上信廣校長に聞く

麻布学園は関東では開成学園、武蔵高等学校と並ぶ、関東御三家の一角をなす名門校だ。東大合格者数も90名と高い進学実績を誇る。それとともに有名なのが自由な校風。
一般的な中学、高校とは異なり、制服もなければ髪を染めることも禁止されていない。生徒任せの自由な校風から、どのようにして日本屈指の優秀な生徒は育てられるのか、氷上信廣校長に話を聞いた。

そもそも「校則」すらない

――自由な校風と聞きますが

はい、非常に自由です。生徒によく言うのは、「牧場に例えれば“麻布牧場”では自由が保障されている。でも普通の牧場(学校)と違うのは柵がないことだ。しかもその先は崖だぞ」ということです。要するに自由を満喫するのは結構だけど、社会との線引きは自分たちでやらなきゃいけない、ということを教えます。

中には崖から落ちて痛い目を見る生徒もいますが、「自由と自律はコインの表裏の関係」ということを知ってもらおうと思っています。だから麻布では制服もなければ染髪もOKです。そもそも明文化された校則もないですからね。

多分私の口からいくら説明してもなかなかわからないでしょう? とにかく現場を見てもらうのが一番です。

そういうと校長自ら学校の中を案内してくれた。案内された図書室では生徒たちが熱心に勉強していた……。

と思いきや、携帯電話をいじっている生徒や携帯ゲームをしている生徒、中には寝転がって勉強している生徒もいる。話を聞いた高校2年生は「高校3年から真面目に受験勉強をしようかなぁ、と思っています。志望校は京都大学です」と語る。通常、進学校では高校2年生から受験勉強を開始する。高3から受験勉強では遅すぎないか……と思う記者をよそに、のんびり音楽を聴いている。

「こんな風に見えますが、彼らは優秀です。特に知的好奇心に関しては目を見張るものがあります」と校長は語る。インタビューは図書館で始まった。

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