瀧本哲史「リーダーがいなければ自分がなれ」

瀧本哲史のリーダー論(上)

日本の新しいモデルを創る「新世代リーダー」とはどんな人なのか。どんな能力、教養、マイ ンドセット、行動が必要となるのか。国内外のリーダーを知り尽くした、各界の識者たちに「新世代リーダーの条件」を聞く。
第2回目は、京都大学客員准教授でエンジェル投資家の瀧本哲史さんが、これからの日本に求められるリーダー像について語る。

 昨年から今年にかけて、『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』『武器としての交渉思考』という3冊の本を出版した。

それ以来、エスタブリッシュメントの組織の比較的若い人たち、主に30、40代の人たちが私にコンタクトしてくるようになった。最近は、非常に硬直的なイメージが強い中央官庁で講演をしたし、日本を代表するエレクトロニクスメーカーからも話を聞かせてほしいと依頼があった。

これらは起きていることのほんの一部で、私の本を読んで、自分で何かをやろうという人が出てきているように感じる。

結局、新しい流れを作るのは世代交代。歴史を振り返っても、新しい動きを作った人はみんな若い人だ。ただ、その若い人たちは、若い人だけで何かをやったのではなく、必ず前の世代のサポートを受けている。

「これからの時代に、どんなスキルが必要なのですか」とよく質問される。だが、何か特定のスキルがあるかどうかは、さほど重要ではない。

新しい条件においては、既存のスキルとは違う新しいスキルが必要になる。だから、まずは新しい状況に飛び込んで、実践を通じてスキルを身につけていくほうがいい。若い人はとくに学習速度が速いので、そちらのほうが効率的だ。

そもそも、スキルよりも、ビジネスと関係のない教養のほうが役立つことも多い。

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