PGMがアコーディア・ゴルフに敵対的買収 委任状争奪経て直接対決

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PGMとアコーディアの経営統合観測が浮上したのは、そもそも、4月中旬に、当時のアコーディアの秋本一郎専務(その後退任)が、アコーディアの竹生道巨社長(同)に社内経費の私的流用などコンプライアンス問題があると“告発”して以来。

当初はアコーディア社内での単なるスキャンダルと見られていたが、実はその背景に、PGMがアコーディアに対して水面下で進めてきた経営統合提案をめぐる対立があったことが、一連の騒動の中で判明。

株主総会でプロキシーファイト

竹生前社長は結局退任に追いこまれたものの、6月末のアコーディア株主総会では大もめにもめた。もともと大株主だったオリンピア(平和の子会社、アコーディア株を1.89%保有)を中心に結成された「株主委員会」が、アコーディア現経営陣の退任を求め、会社側との間で委任状争奪戦(プロキシーファイト)が勃発。

最終的に会社側の役員候補者が全員承認されたものの、一般株主も捲き込んだ委任状争奪戦により、株主委員会側の役員候補者の一部があわや“当選”寸前の得票率までいったほどだ。

この間、PGMの神田社長は「アコーディアの経営体制が続くかぎり、経営統合を蒸し返すことはありえない」と明言していたが、ここに来て、ついに敵対的TOBという直接対決の道を選んだことになる。

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