40代男性に多い突然死はあなたにもありうる 元気な人ほど自分の健康を過信してはダメだ

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―朝の1分深呼吸―

食事や運動と並んで、普段から自律神経を過剰に緊張させないという習慣も極めて重要です。そのための簡単な方法が、深呼吸、です。イライラしたときや緊張したときに深呼吸をして心を落ち着かせたことがあると思います。

深呼吸は高ぶった自律神経を落ち着かせる効果があるのです。自律神経の緊張は、抗ストレスホルモンを消費し、血管の緊張も招いてしまいます。この、深呼吸を特に毎朝1分していただくだけでその日の自律神経バランスを正常に保てますので、ぜひとも取り入れてみてください。

良質な油で細胞膜を作る

―油を選ぶ―

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最後に、正しい油の取り方をお伝えします。正しい油をとることは、健康を維持し、突然死を防ぐためにとても大切なことです。油は、人間のカラダにある約60兆個もの細胞一つひとつにある、細胞膜を作る材料になります。

良質の油は良質な細胞を作ります。中でも摂ってほしい油がオメガ3と呼ばれるグループの油です。青魚の油、といえば聞いたことがあるかもしれません。

ほかにも亜麻仁油、エゴマ油がこのオメガ3の油です。オメガ3系の油は細胞を強化するだけでなく、体内の炎症を抑える効果もあります。炎症もストレスのひとつで、抗ストレスホルモンを消費してしまうのです。ここで亜麻仁油のおすすめの取り方をご紹介しておきます。亜麻仁油は熱に弱いので、けっして炒め物などに使わず、生野菜にかけて摂取してください。

豆腐や納豆にかけてもいいでしょう。また、野菜ジュースに混ぜて飲むのもおすすめ。1日でカレースプーン1杯ほどとるのが目安となります。

見た目は健康そのものの状態の35~45歳の人の突然死がいちばん多いのはまぎれもない事実です。ひとりでも多くの人に気付いてほしいと願っています。

杉岡 充爾 すぎおかクリニック院長

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すぎおか じゅうじ / Juji Sugioka

1965年生まれ。埼玉県出身。千葉大学卒。千葉県船橋医療センターの救急医療に約20年、最前線で日夜、心筋梗塞などの生死に関わる治療に携わり約1万人の心臓の治療に携わる。 「昨日までは何でもなかったのに・・・急に倒れて・・・」という遺族の言葉から、既病、未病の前の段階の重要性に目覚め、一見、健康にみえる40代男性が急死してゆく原因となる予兆があることを発見する。救急医療の道から予防医学の道を極め、“世の中から「40代の急死」を失くす”ことをミッションに、2014年5月より「すぎおかクリニック」を開院。日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本医師会健康スポーツ医、心血管インターベーション学会専門医。

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