ハウステンボスはディズニーのマネをしない 澤田秀雄HIS会長に聞く

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とことん赤字のものは撤退すればいい。儲かっていない店舗は閉めればいい。で、儲かっている店舗はより強化すればいい。その細かいところの足し算が1つの企業。あまりにも多岐にわたるので、楽ではないですけど。

イベントも一緒。2000万円かけてイベントやって、1億円儲かれば成功。1000万円分しかお客さんが来なかったら、失敗。1つひとつのイベントにも経費があって、どれだけのお客さんが来たか、分析すればわかる。失敗したイベントはやめていくわけですね。施設もイベントもどんどん変わっていて、今でも変わっている。

ディズニーのやらないことをやっていく

――ここまでの復活に点数をつけると何点でしょうか。

57点。100点になることはないと思いますが、ディズニーでも100点はないと思う。70~80点にすれば成功ではないか。

ディズニーと競争しても勝てない。資金力があるし、イベントやアトラクションにかけるおカネも違う。だからディズニーのやらないことをやる。ディズニーがやっているなら、ウチはやらない。

「100万本のバラの街」(ハウステンボスの春のイベント、右写真)は、ディズニーにはないけど、ウチにはある。おカネはあまりかけられなくても、見渡す限りのバラが咲くから、感動するわけですね。

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