順調な花王の業績、化粧品の改革が結実

順調な花王の業績、化粧品の改革が結実

花王の業績が順調だ。今2012年12月期は決算期の移行に伴い9カ月変則決算となり、過去との単純比較はできないものの、12年4~9月期を終えて、売上高1兆0200億円、営業利益1000億円を見込む会社側のほぼ想定に近い線で推移している。

花王が10月23日に発表した12年4~9月期決算は、売上高6090億円(前年同期比1.0%減)、営業利益534億円(同7.2%減)。従来計画に対して売上高は60億円未達だったが、営業利益は4億円の超過となった。小幅減益ながらほぼ計画通りの進捗である。

12年4~9月期の売上高が、従来計画から若干の未達に終わった主な原因は、円高による海外売上高の目減り。特に欧州では景気低迷の影響を受け全体に販売数量も減少した。同地域の消費財売上高は274億円と前年同期比12.5%減に落ち込んだ。アジアでは幼児用おむつや衣料用洗剤など消費財が伸長したものの、工業用品は縮小。ただ、前上期は原材料高を価格に転嫁していたため売り上げがハネ上がっており、アジア工業用品の前年同期割れは想定の範囲内だ。

国内は製品カテゴリーごとに明暗が分かれた。幼児用おむつや、市場が拡大する柔軟仕上げ剤は好調を維持している一方、ヘアカラーや歯磨き関連は低調に推移。トクホ飲料の「ヘルシア」もキリンビバレッジの「メッツコーラ」など競合に押され気味だ。結果、国内消費財の売上高は計画比を若干割り込んだ。

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