縮むボウリングを撤退、増益続けるコシダカ

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 10月16日に東京で開かれた決算説明会の場で、コシダカの腰高博社長は、「会社全体や従業員をいかに成長に持っていくかが大事。(ボウリングの撤退は)4カ月前に決断した」と説明。今後はカラオケ、フィットネスに加え、11年11月から多店舗展開を本格化した新規事業の温浴施設(1号店開設は10年10月)に経営資源を集中する方針を明らかにした。

コシダカの2本柱であるカラオケ、フィットネスは今13年8月期も順調が見込まれる。

カラオケ事業は部門売上高が前期比8.9%増の201億円、部門営業利益が同11.3%増の29.9億円を計画。既存業態「まねきねこ」に1人カラオケ専門店「ワンカラ」を含めた新規出店12(前期実績は新店13、退店5。8月末店舗数は323)が高成長を支える。

フィットネス事業も部門売上高が同15.8%増の131億円、部門営業利益が同19.8%増の22.8億円と2ケタ成長が続きそう。FC・直営を合わせたフィットネスの新規出店は130店を予定する(前期純増159店。8月末店舗数1197)。

一方、温浴事業は8月末での既存6店に、今期4新店が加わり、部門売上高は前期比3倍の20.7億円に伸びる。ただ、新店の初期費用等が重く、部門営業損益は2.5億円の赤字(前期は3.5億円の赤字)と創業赤字が続く見通しだ。

コシダカ全体では、温浴事業の赤字継続とボウリング事業の売り上げ剥落があるものの、カラオケとフィットネスの牽引により、増収増益を達成するシナリオになりそうだ。

(大滝 俊一 =東洋経済オンライン)

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