静かなる大恐慌 柴山桂太著

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静かなる大恐慌 柴山桂太著

世界は「静かなる大恐慌」に突入したと指摘する。はじけたバブルの大きさに比べ、静かに見えるのは、各国政府がなりふり構わずに、企業を救済し、金融緩和で市場にカネを流し、財政出動を行って、パニックを防いでいるから、というだけだと、著者は考える。この処方の副作用はこれから問題化する。

このまま世界経済の混乱が続けば、各国は争って他国の需要を奪い合い、国際紛争が多発。国内もそのダメージから内紛が頻発する。つまり、20世紀初頭の世界恐慌、世界大戦の時代にも似た様相を見せ始めることになるという。

グローバル化の行き詰まり、急反転というショックの中を日本はいかに生き抜くか。その帰趨を探る。

集英社新書 777円

  

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