Facebook、次は会話型AIとライブ動画に照準 年次開発者会議で明らかに

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 4月12日、交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックは、同社の対話アプリ「メッセンジャー」に、自然言語で会話ができる「チャットボット」と呼ばれる人工知能(AI)機能を開発者が搭載できるようにすると発表した。写真はゼニツァで昨年5月撮影(2016年 ロイター/Dado Ruvic)

[サンフランシスコ 12日 ロイター] - 交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック<FB.O>は12日、同社の対話アプリ「メッセンジャー」に、自然言語で会話ができる「チャットボット」と呼ばれる人工知能(AI)機能を開発者が搭載できるようにすると発表した。

これにより、ユーザーはウェブサイトや電話を経由せず、商品を購入したい企業などと直接やり取りができるようになる。

サンフランシスコで開催した年次開発者会議で明らかにした。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は30分にわたる基調講演の冒頭でフェイスブックの10カ年計画を示し、AIや仮想現実(VR)、拡張現実(AR)の分野の改善に取り組む意向を示した。

ザッカーバーグ氏はまた、ライブ動画を配信できる「フェイスブック・ライブ」についても、開発者に開放し新たな機能の創造を促す考えを明らかにした。背景には、ユーザーによる独自コンテンツの共有を増やしたい意向がある。

フェイスブックは2014年に「メッセンジャー」を単体アプリとしてスピンオフして以来、同サービスにさまざまな機能を追加してきた。

昨年には配車アプリのウーバーやリフトと提携し、それぞれのアプリを経由することなく、メッセンジャーから配車予約を直接できるようになった。

フェイスブックはまた、オンライン通販のズーリリーやエバーレーンと提携し、レシート発行や注文・配送状況の確認をメッセンジャー上で可能にした。

メッセンジャーの製品マネジャー、セス・ローゼンバーグ氏によると、ユーザーと企業間でメッセンジャーを通じ毎月10億件のやり取りがある。この実績が同社の「チャットボット」試験への着手を後押ししたという。

同氏は、メッセンジャーは企業が消費者により深く関与できる手段を提供すると語った。

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